[特集]
快適性を追求したリフォームで暮らしが変わった!
〜明るくて暖かい安心できる家へ〜
〈
思い続けた家への不満とリフォーム〉
富山県高岡市にある戸出(といで)地区は、その昔「灯油田」と書かれ、灯油を作るための菜種(菜の花)が多く栽培された。今では輸入自由化により栽培量は減少したものの、春になると黄色の菜の花畑が辺り一面に広がり、満開の時期にあわせて様々なイベントが開催されている。
この地に住む高田夫妻が今回の依頼者。30年前に建売の平屋を購入。住み始めた頃から家のいろいろな所が気になってはいたが、改築を真剣には考えていなかった。その後、家族構成の変化に合わせて一階の居間と和室、二階を増築。居住空間は広くなったものの、家への不満は依然として残っており、時間が過ぎるほどに大きくなっていった。
〈
道路に反して北向きの玄関。物が上がらない階段〉
その一つが北を向いた玄関。日光が入らず、晴れていても玄関と廊下は薄暗い。かつ、宅地が東側を通る道路に面しているため、車庫までの移動が煩わしかった。
また、増築により家の中央に設置された階段は途中で折り返すようになっており、幅が狭く、大きな荷物がどうしても上がらなかった。
「リフォームで何とかしたいと思っていました。」とご主人。
どちらも難しい技術を必要としないリフォームだが、少しの工夫が求められた。
「玄関の移動は数本の柱を入れ替えるだけで対応できました。ただ、ポーチの屋根を取り付ける場所に凹凸があり、限られた範囲でも施工できるよう屋根の勾配をゆるくしました。
また階段は、廊下幅を広くした分、普通の階段より勾配が急になります。昇降しやすいよう、原寸を床に書いて、使い勝手を確認しながら施工しました。」と担当者。
「手すりも付けてくれて上り降りしやすくなりました。」とご夫婦は満足されていた。
〈いつも気を抜けない20センチの段差
〉
今回のリフォームで解決したい一番の悩みが、増築で居間と廊下の間にできた20センチほどの段差だった。
「廊下が暗いので、うっかり足を踏み外して何度も怪我をしそうになりました。友達が遊びに来て居間へ出入りする時も『足元気をつけられ』ってよく注意していましたよ。」と奥様。
既設の床を壊し居間と水平になるよう廊下を高くすることで段差は取り除かれた。
〈明るくて暖かい安心できる家に
〉
長い間、我慢してきた不満は家の広範囲にわたり、床面積の3分の2ほどをリフォームした。シャワーの出が弱かったお風呂を入れ替え、煮物をしたまま外出してしまい煙を立ちこめてしまった台所はIHにした。そして、床に断熱材を入れたことで、ストーブを二台使い、部屋をカーテンで仕切らなければ寒くて仕方なかった昔の生活から開放された。
お子さんが就職して家を離れ、今は落ち着いた生活を送る高田夫妻。かつて灯油が人々の生活を明るく灯し、豊かな文化を支えたように、リフォームも人々の暮らしを豊かにするものだと思う。
(技ネット)
以前の玄関
現在の玄関
(左)リフォーム後の廊下。(右)リフォーム前の廊下
明るくなり、幅は広くなった。奥に続く居間との境にある段差を取り除いた。
[今月のオーナー訪問]
〈わがままをたくさん言いました
〉
打ち合わせでは、これまで我慢していた家に対する不満を、自分でもわがままだと思うくらい全部伝えました。図面を書き直してもらったりもしました。松島工業さんは私たちの要望をよく聞いてくれたと思います。
また、職人さんが順序良く来てくれたので、工事は雪の降る前に終わりました。近所の皆さんから「早かったね」と評判です。
居間の段差がなくなって楽になりましたし、何より明るく暖かい家になりました。今のところ不満は何もありません。ありがとうございました。(談)
[技のトピックス]
不満足度と症状で、リフォームの
タイミングを見極める
リフォームは、その目的や効果もさることながら、タイミングも重要な要素です。家族のライフスタイルの変化や設備の老朽化など、リフォーム時期は10年サイクルで訪れると考えられています。目先の改善を重視して、簡単な工事を繰り返していると、金額面で損をすることも・・・。これからのことを考え計画的に実施するのが理想です。
まずは、左の表で、あなたの家の不満点を整理してみてください。
■まずは現状の把握から。不満点を家族で話し合う
。
自分の家がリフォーム時期だと感じたら、家族みんなで不満点や問題点について話し合ってみてください。家は家族全員でつかうものですから、一人ひとりの意見が重要です。ここで大切なことは「どうしたら快適にできるか」ということよりも「何が不便/問題なのか」をしっかり把握することです。ひとくちにリフォームといっても、その目的、内容は多岐に渡ります。今ある知識の中でリフォーム内容を決めてしまうより、プロの担当者に現状を伝えて具体的な解決策を提案してもらい、その中から納得のいくものを選ぶ方が得策です。
仮に、不満点が整理されていないと、依頼される業者もどこに重点を置いて設計すべきか迷ってしまう上、せっかくお金をかけてもあとあと後悔することになりかねません。
もちろん、自分で知っている情報や理想のイメージを具体的に、かつ家の図面や仕様書を用いて客観的に伝えることも大切です。業者がアイディアを出しやすくなり、イメージの食い違いによるトラブルを回避できます。
■小さな工事を繰り返すより、まとめてリフォームする方がお得
リフォームは、既存の建物を壊してつくり直す作業です。ゼロからつくる新築に比べ、壊す分のお金と時間が必要です。そのため、小さな工事を繰り返すより、まとめて工事できれば効率がよく、割安にもなります。予算を考えて、緊急性の高いところ、そうでないところなど優先順位をつけて、見積もりで確認しましょう。
■建て替えか?リフォームか?どちらがいいかは千差万別
例えば、同じ築30年の家でも、しっかりとした構造で普段の手入れが行き届いていれば、リフォームでも十分快適に過ごせます。しかし、土台の腐食が激しいなど大掛かりな工事が必要になる場合は、建て替えと同じくらいの費用がかかり、リフォームには不向きと言えます。まずは、専門の業者から提案と見積もりをしてもらってから検討してください。
【住まいの不満点をチェック!】
当てはまるものをチェックして、あなたの住まいの症状を知りましょう!
チェック数が多いほど、いろいろな所が気になって少々疲れているかも?
■収納・間取り
□ リビングが狭い
□ 結露がひどい
□ 部屋数が足りなくて不便
□ 床暖房にしたい
□ 使わない部屋を活用したい
□ フローリングにしたい
□ 収納が不足している
□ 日当たりや風通しが悪い
□ 段差が多い
□ 汚れが気になる
■キッチン
□ キッチンスペースが狭い
□ 食器洗い乾燥機が欲しい
□ シンクやコンロに汚れが目立ってきた
□ 家族と会話しにくい
□ シンクが狭くて食器を洗いにくい
□ 収納が足りない
□ コンロの調子が良くない
□ 身長にあった調理台にしたい
□ 壁やタイル、天井の汚れが気になる
□ 暗くて冬は寒い
□ 換気扇をつけても煙やにおいがこもることがある
■浴室・トイレ・洗面所
□ シャワーの勢いを強くしたい
□ 結露がひどい
□ お風呂の追い炊き機能が欲しい
□ 広いバスタブにしたい
□ シャワーの温度調節がうまくいかない
□ バリアフリーにしたい
□ バスルームや洗面所の換気が悪い
□ カビや古い汚れ、はがれが気になる
【リフォームで失敗しないために】
● 住まいの現状をしっかり把握する
● 不便な点を明確にする
● 家族全員の意見を聞く場をもつ
【建て替えを考えたほうが良いケース】
● 工事金額が建て替えの80%以上
● リフォームでは満足できる
間取りプランを実現できない
● 土台部分に大掛かりな工事が必要
● 地盤や建物の構造面に問題あり
pdfデータはこちらからダウンロードできます。
Vol.03
[特集]快適性を追求する
[TOPICS]リフォームのタイミング
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