[特集]
 ゆったりと高品質感のある和のダイニングへ
 
〜カー用品販売店を短納期でフランチャイズ店舗へ改装〜
厳冬期に着工し、約1ヶ月という短工期〉
 富山県富山市飯野にある「しゃぶしゃぶ温野菜上飯野店」は、今年2月22日にオープンしたカジュアルダイニングである。ここは、カー用品販売店だった建物で、店舗部分と取付・修理工場からなり、その工場部分をリフォームして開店した。同じ建物の店舗部分には、別の飲食店が先に改装し開業していた。
 着工は、1月10日。すでにオープンの日は決まっていたため、工期は、1ヶ月半もない。しかし、まだ平面計画が決まっていない状態だった。
「もとが工場で、構造上出入り口が限定されていました。前面には筋交いが入っており、開放できないんです。そんな条件のなかで、店内の設計を工夫しました」と、担当者は言う。
 「しゃぶしゃぶ温野菜」は、全国展開するフランチャイズ店であり、外装・内装に一定の規定があるが、オーナーの要望も反映できる。そこで、入り口に対して厨房を奥にするか、右側にするかなど、複数のプランを提案し、厨房と客席が近い案が採用された。
「なるべくお客さまに近いように。そうすることで、スタッフにとっても動きやすい店になりました」と、店長は語る。
 さらに、客席と客席の間の通路も、標準より20センチ以上広めに設計。ゆったりとした店舗は、高級感を演出する。厳冬期に加えて、隣の店舗はすでに営業しているという条件のなか、工事が始まった。
〈天候と戦いながら工夫をこらして施工
 改装前は修理工場だったため、がらんとした空間で電気や給排水などの設備がない状態だった。そのため、ダクトの配管や電気配線もほとんど新規で取り付けねばならない。
 短工期をクリアするため、夜間や休日も施工を進めた。その上で、内部に使う木材の仕切や家具などは、ほとんど工場で先行して製作した。
「現場で寸法を測って工場で造り、取り付けるだけにしました。大工さんがこの現場で加工を行うということは少なかったですね」と担当者は言う。 
 内装は、ある程度の進行を予測でき、順調にいったが、問題は外装だった。冬場の雪の多い季節である。
「天候がいちばん心配でした。壁は板や石などを貼って仕上げるんですが、当然天候が悪ければ仕事ができません」
 入り口のアプローチも悩みの種だった。施工する機会がなかなかない上に、仕上げる頃に積雪が多く、晴れれば雪解けの水が落ちてくる。
 外観のもうひとつのポイントは、看板だった。隣も飲食店ということもあり、看板の大きさなど相手との兼ね合いがある。そこで内照タイプにして、午後5時からという営業時間帯にアピールできるものとした。
「外観についても、視認性向上の提案をいただき、良いものになりました。お隣の建物が大きくて高さもあるんですが、当店のサインは遠くからでも目立ってますね」と店長はうれしそうに語る。
 フランチャイズ店であるため、完成までには何度も本部のチェックを受けなければならない。平面図、立面図、工事中そして完成後と何段階も検査がある。冬という季節と戦いながらも、決められた納期に完成。検査もクリアし、無事オープンの日を迎えた。
〈要望通りの設計で、くつろげる空間が誕生
 仕上がった店内は、通路はもちろん、テーブルも標準より大きめになっていてゆったり感がある。天井には趣のある高級和紙を使用し、落ち着いたグレード感をただよわせている。壁や簾など、店内のあちこちにも工夫が施されている。
「通路をいろいろ設けて、お客さまがお手洗いに行かれるときなども、いろいろ回って見ていただくような配置になっています」と担当者。窓際のベンチ席、隠れ家風のボックス席、小上がり空間など、それぞれの空間で食事を楽しむ風景を見て、次回来店したときの参考にしてもらうというねらいだ。
 また、スタッフのための空間もゆったりしている。厨房も広めになっているのが特長だ。
「店とすれば、オペレーションのしやすい、つまり動きやすい設計が要望でした。厨房も1人が作業していても、その後ろを通れる幅をとってあります」と店長は語る。
 ゆったりと高級感のある店内で、くつろぎながらリーズナブルな食事ができるお店。オーナーの要望をかなえながら、出来上がった空間は、スタッフの心配りとともに、今日もお客さまに満足を与えている

天井は高級和紙を使用し、上品さを高めている。
ボックス席は隠れ家風に。すだれを外して6人席にもなる。
看板がきれいですっきりとした印象の夜の外観(上)。窓際のベンチ席は、簾で仕切られているが、はずして大人数で食事することもできる(下)。
 
個室感覚を楽しめるボックス席。向こうに小上がり席とお手洗いがあり、回遊空間になっている。
 
靴を脱いでくつろげる小上がり席。店内は間接照明が効果的に使われ、温もりと上品さを感じさせている。
 
厨房も広く、スタッフも働きやすくなっている。
 
入り口すぐのウェイティングの壁は竹を使った自然素材の仕上げ。
並んで座れるベンチ型。
 
     
 
[今月のオーナー訪問]
 しゃぶしゃぶ温野菜 上飯野店店長 岡本 暁さん
〈上品な空間でお客さまに満足を
 しゃぶしゃぶというと高級感がありますが、この店ではスケールメリットで庶民的な価格で楽しんでいただけます。とはいっても、お店としては上品な洗練された空間でありたいと考えています。
 当店では、お客さまアンケートを行っておりますが、内装外装に関しては、ほとんどのお客さまから「満足」という評価をいただいております。テーブルのサイズもゆとりがあって、大きくしてもらってよかったと思います。
 また、これは設計段階からの要望になりますが、動きやすい店舗を思っていましたが、その通りにしていただきました。特に、厨房の中の通路が広いというのが、いちばん大きなポイントですね。
 オープンして3ヶ月経ちますが、土日には家族連れのご来店が多いですね。これから夏に向けてお勧めなのが、「火鍋」という辛い鍋です。若い女性に人気なんですが、暑さを吹き飛ばすためにも、ぜひ火鍋でしゃぶしゃぶしていただきたいと思っています。(談)
     
 
[技のトピックス]
 キッチンがリビングに近づき、コミュニケーションの
  場となった今、必要不可欠な理想のシステムキッチン。

 クリナップ(株)
 クリナップが目指しているものはお客様の笑顔、そして幸せです。ある家庭のキッチンでお母さんが洗い物をしています。リビングからお父さんが、「おい、お母さん」。でも聞こえてないみたいです。何回呼んでも反応ないので怒って、「無視するな!」。やっと気づいて、「えっ?」。ついには夫婦喧嘩にまで…。
 キッチンの騒音がリビングにまで響いているのです。そこでクリナップが考えたのが、スーパーサイレントキッチンです。
 クリナップでは、7つのサイレントポイントを提供しています。シンク、水栓、食器洗い乾燥機、IHヒーター、レンジフード、レール、ドアまで、独自の静音設計にすることで本当のコミュニケーションキッチンを提供できると考えてます。

 今回は、クリナップが開発したスーパーサイレントeシンクをご紹介します。皆様はシンクは汚れをゴシゴシこするものだ、キズがつくものだ、水洗いの音がうるさいものだ、とお悩みでしょう。
 クリナップは皆様の悩みを解消し、汚れがおちやすく、キズがつきにくいシンクをつくりました。それがスーパーサイレントeシンクです。
 まずは従来では落としにくかった水アカなどのしつこい汚れも軽くこするだけで簡単におとしやすくなった点をご説明致します。
 クリナップではナノテクノロジーを応用しセラミック系特殊コーティングをシンクの内側に施しました。セラミック系特殊コーティングは親水性。水となじんで水の力で汚れを浮かせるので、しつこい汚れも中性洗剤とスポンジで軽くこするだけで落としやすくなっています。

 次に使っていくうちに、どうしてもこまかなキズがついてしまう従来のシンクと比べ、キズがつきにくい理由を説明いたします。
 今まであきらめていたシンクのキズを、底面に精巧なエンボス加工(半球状の凹凸)を施すことにより傷つきにくく、かつ目立たなくしました。お客様の目につきやすいオープンレイアウトのキッチンにも最適です。
 最後に静音性についてです。音の響きを大幅に減らす多層の制振構造の中に厚さ6ミリのブチルゴム(制振性に優れているゴム)を底面・前面・両脇面に採用したことで業界最高レベルの静けさを実現しました。音のレベルでいうと図書館の中レベルの静けさで、リビングやダイニングへの音漏れが気になる対面キッチンでも、騒音を気にせず家族とのコミュニケーションが楽しめます。

 
 
 
[今月の特集は]
 大高建設株式会社が行った飲食店へのリフォームを取り上げました。
 全国規模のフランチャイズ店ということで、本部の規定もあるなか、オーナーの要望を受けながら企画提案して完成した物件です。
 しかも、工期が短く厳冬期の施工という条件下で、高級感のある和紙や大谷石などの素材を使用し、上質な店舗空間を作り上げました。外装・内装とも、オーナー、お客さま双方が満足されている施工例です。
   
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Vol.03 [特集]和のダイニング  [TOPICS]理想のシステムキッチン 
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